DtoC SUMMIT 2020

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【After Story】酒見 史裕さん:ワアク株式会社 代表取締役

【After Story】酒見 史裕さん:ワアク株式会社 代表取締役

前回の第1回 DtoCサミットにご登壇いただいたゲストの方へ、その後の反響やエピソード、参加後の変化や現在の取り組みなどを
「After Story」としてお届けします。
今回はその1回目、オフィス家具ブランド「WAAK°」をD2Cで展開するワアク株式会社 代表取締役 酒見 史裕さんにお話を伺いました。

初心に帰らせてくれる言葉との出会い。

真子:
今年の2月に開催されたDtoCサミット。
記念すべき第1回目に登壇いただいた酒見さんですが、
率直な感想はいかがでしたか?

酒見:
他がすごい方すぎて、正直、出るもんじゃないなと思いました(笑

真子:
笑)そうだったんですね。そんな風には見えなかったな・・。
個人的には興味深いお話でとてもおもしろかったです。
記憶に残っている印象深いエピソードってありますか?

酒見:
えーとですね・・直接その場所で起きたことではないんですが、
昔、某民放テレビ局の報道カメラマンのアシスタントをやってたんですが・・・。

真子:
それは本職でということではないですよね?

酒見:
はい、アルバイトですね。で、その時一緒にやってた同僚が、某広告代理店のプロデューサーになってて、
今回このイベントのスポンサーだったので、それを見た彼から久しぶりの連絡が来て、
いま何か一緒にできればとコミュニケーション取っています。

真子:
思いもよらぬ再会があったんですね。

酒見:
そうですね。やっぱりイベント観てる人は観てるなと思って・・。

真子:
確かに今回第1回目からたくさんの方に参加していただいて、
各方面での拡散も大きかったように思います。

酒見:
あと、これからD2Cをやる人間ということで(今もそうなんですが・・)、
「聞きたい側代表」みたいなスタンスで参加させていただいた中で、
メデュラの深山さんの話は非常に興味深かったですね。とても勉強になりました。
また、一緒に登壇させていただいた方々の話はすごい学びになって、
今でもブランドをつくるにあたって、岩瀬さん言葉を反芻(はんすう)して思い返したりしてるんですよ。

真子:
えーどんな言葉ですか?

酒見:
そうあの時、岩瀬さんは「DtoC is Simple」みたいなことを言われていて、
それを、今まさに商品開発をしているとどんどんどんどん複雑にしていきがちなので、
毎回その言葉を思い出すんです。
「ここは潔く切り落とさないといけないんだ!」とか「ここは捨てて真ん中だけ活かす!」とか、
さっきも打ち合わせしたばっかりですが、そんなふうに日々思い返している状況です。

真子:
すごいことですね!

酒見:
あの言葉はほんとによかった。
本にして欲しいくらいです(笑

真子:
いま、次回のD2Cサミットに向けてのインサイドストーリーの中で、
リモートでのプレミーティングに毎回岩瀬さんにゲスト参加していただいているのですが、
やはりその中でも存在感は大きく、普通の会話の中にインパクトのある言葉を残していただいています。

酒見:
でもほんとにD2Cのことをよくご存知だなと感じたので、
そこをちゃんと捕まえて、その一番深い部分はなんだろうということを考えながらいかないと、
商品開発にしてもみんなの要望を集め過ぎるとどんどん複雑になってしまうので、それが逆にいけないんじゃないかと。
彼女のその発言を今でも考えますね。

真子:
初心に帰らせてくれる言葉になっているということですね。

酒見:
ほんとに、迷ったときはその言葉を思い出します。

真子:
それはとてもいい話ですね。
また次回のD2Cサミットでもいろんな人に参加してもらって
そういう出会いが生まれるいい機会になればいいですね。

酒見:
はい、いいと思いますよ。

働く場所が変わっただけで、働く人数が変わったわけではない。

真子:
そしてその後、翌週くらいから世の中はコロナ・・プリンセスダイヤモンド、ロックダウン・・と、
想像もしていない事態に陥っていくのですが、
その後のWAAK°のビジネスの構築にどのような影響がありましたか?

酒見:
まだビジネスが走り出したばかりで、これからという時だったので、
具体的に売り上げが減ったという影響はなかったんですが、追い風にはなったと思っています。
リモートワークでオフィス行かなくなったから、
オフィス家具っていらなくなるんじゃないのって言われるんですけど、
でも結局、働く場所が変わっただけで、働く人数が変わったわけではない。
むしろ今までは大規模のオフィス向けに大手のメーカーさんが、ドーンと大きいものを納品するみたいな業界の常識があったんですけど、それがこれから変わっていくんじゃないかと思っていて、そこそこの狭い空間でカスタマイズした家具が必要なってくるという中で、僕らとしてはチャンスになりそうだと感じています。

真子:
確かにオフィスもこれまでの本社集中型ではなく、
分散化していく動きが出てるみたいですね。

酒見:
そう。リサーチで東京に行ってみたんですが、もう結構その分散化が始まっていて、
大手さんとかは大型オフィスを解約して、駅近とかにサテライトオフィスのようなものをつくっていたんですよね。
東京ですでにこんな状態だったら、ものこの動きは止められないだろうなと・・。
僕らもそこに照準を合わせてブランディングとか商品開発をやっていかなくちゃならないだろうなと思っています。

真子:
それは思っても見ないことでしたか?
それとも、ある程度こうなるだろうなと予測できたことなのか?

酒見:
いや、やっぱり思わないですね(笑
そもそもこんなにテレワークが流行るなんて思わないじゃないですか?

真子:
そうですね(笑
ちらほら耳に入ってくる程度だったのが、このコロナで急激に広まってしまいました。

酒見:
揺り戻しでまたみんなオフィスに戻ったりしてると思いますけど、
とはいえ、別にテレワークでできるじゃんみたいなのが、顕在化したのはすごくよかったなと思っています。

真子:
なるほど。コロナによって人々の移動が減って箱の中(閉ざされた空間)に長時間いることが増えた。
仕事環境もそうですが、プライベイトも同じようなことが起きてると思いますが、
これからWAAK°に求められるニーズも変わってくるかもしれませんね。

酒見:
それは感じます。

WAAK°がやるならもう少し違うやり方もある。

真子:
前回登壇された時の酒見さんのお話の中で、
オフィス家具はどこも似たり寄ったりで、ハーマンミラーのような高級品か
アスクルのようなファストファッション家具の二極化していて、
その中でBEAMSのような立ち位置を目指しつつ、
オンラインで簡単にパターンオーダーできるような仕組みを構築していると発言されていました。
そのコンセプトは今も変わらないでしょうか?

酒見:
いやーでも、結構変わりましたね。
確かに当初はそう言ってましたけど、どうしてもそれって安い方に引っ張られるなと思っていて、
BEAMSまではいかなくてもそれなりのデザインでそれなりのカスタマイズ性を持った商品はつくれると・・。
例えば「かなでもの」というブランドがあるんですけども、そこはカスタマイズもUI上でできるし、
うちがやろうとしていることを先にやってるなと感じるんですけど、
一方ではうちが目指しているビジネスとは違うなと気づいたり。

真子:
D2Cというとどうしてもデジタルと融合して便利な方とか効率化みたいなことに走りがちですが、
それとは違って顧客基点に立つみたいことでしょうか?

酒見:
かなでものさんもカスタマイズができることを打ち出してるんですが、
WAAK°がやるならもう少し違うやり方もあるかなと考えています。

真子:
その答えはこれからということで・・。

酒見:
はい。一応仮説は立てていて、これからなんですが、
もちろんコロナのビフォーアフターもありますし、いろんなPDCAを回してここ数ヶ月やってきたいんですが、コンセプトは変わりそうですね。

真子:
スタートアップした企業の成長とこのコロナによる変化が、
何か化学反応を起こしそうで楽しみです。

酒見:
ちょうど今資金調達に動いていていろいろまわったんですが、
そこで改めてD2Cって何?みたいなところで壁打ちをしてもらっていて、
いろんなファイナンス視点での意見をもらえたことで、
僕が思っていたものから少しずつ形を変えて行って、また形が変わることでぶれがちにもなるので、そういう時にさっきの岩瀬さんの言葉に立ち返ってたりしながら考えています。

真子:
そういう壁打ちみたいなことは求めればやってくれるんですね。

酒見:
そうですね。やってくれます。

ヒントはD2Cサミットでもらいつつ、自分独自のビジネスに合わせていく。

真子:
最後に、WAAK°さんの特徴って大川という産業インフラを活用していく基盤みたいな部分があると思いますが、
D2C + DXが加わっていくことで、その基板自体が変わっていく要素ってありそうでしょうか?

酒見:
それは町側が変わるということですか?

真子:
町側が変わるというか、変えていけるのかという部分。
例えば、地方でそういうことをやっていくという時に
地方ほどそういう産業というかレアな資源があると思っていて、
それを活用していくことで、日本全体が活性化していくイメージがあるんですけど、
それは大川だけじゃなく、いろんなところにあると思うんですが・・。

酒見:
そうしたいなと思ってやってることもあります。
少なからず最初のフェーズでは産地のリソースを使って、
D2Cで開発したものをつくっていくところからのスタートにまずはなると思います。
そこにはD2CやDXだからできることがきっとあるだろうなと思っています。
まだまだ解像度が高くないんでなんとも言えないですが・・。

真子:
これから会社が成長していく過程で活用できる部分が出来てくるかもしれませんね。

酒見:
今、大川の町の中でも小さい会社が多くていろんなリソースがそれこそ分散していて、
とはいえ属人的だしアナログだしとなってるものを、このD2Cオフィス家具という産業の形をつくれたとしたら、
例えば、ある程度ちゃんとデータベース化したり、発注から製作までのフローがデジタル化されてものすごく流れがくスムーズなって、リードタイムを縮めたり、納期を担保することできるのは、属人化されているからこそやる余地はあるなと思っています。
でもその辺は鶏が先か卵かの話で、
ビジネスをある程度の規模にしてからの話かなと(笑

真子:
チャレンジはこれからですね。

酒見:
家具は、シャンプーやペットフードのようなリピート商材と違って対極で一度買ったらなかなか買わないものなので、
やり方やブランドのつくり方は根本的に違うなと感じています。
あの後イベントで知り合いになった方の商品を奥さんに買ってもらったりしたんですが、
ビジネスの設計が全然違うなと思ったので、ヒントはD2Cサミットでもらいつつも
やっぱり自分独自のビジネスに合わせていかないといけないなと思いました。

真子:
模索はしていかないといけないということですね。

酒見:
そうですね。

真子:
ありがとうございます。
とても楽しみにしています。

 

ワークプレイスの家具とデザイン
WAAK°
https://waak.space/

ショールームプレオープン
https://waak.space/blogs/
WAAK Fukuoka Design Studio
福岡市中央区今川1-4-11 吉井ビル1階

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